兄目線でアニメ
 
アニメに対する、視点、論点、あと,メイドさんとか、自作PCとか、鉄道とか酒とかな話。
 



2007年5月6日を表示

休日の風景

お昼は、メイドさんと焼肉を食べに行く。ビールとサワーのタダ券のある焼肉屋に。昼間から飲むのは僕らにとっては結構普通の事だ。

僕は飲酒運転をした事が発覚したら、大変なことになる職業だから、僕らは其処に歩いていく。徒歩で十五分位だろうか。

連休も最終日、店内に客は疎らだ。その殆どが子供ずれの夫婦だ。僕らは、豚バラの五百円のランチ二人前と鶏肉のプレートと、そしてビールとサワーのタダ券で、アルコール飲料を四本頼んだ。

周りの家族は子供を囲んで、楽しそうに焼肉を焼いている。そんな中、二人きりの僕らはまるで出来損ないの大人みたいだ。

お待たせしました。と店員が、ビールとサワーを各二本運んできた。僕らは直ぐにビールに口をつける。

昔見た、ドラマの台詞だけど、一緒に焼肉を食べに行くカップルってもう一線を越えてるらしいよ。

「私たちはカップルじゃないし。」最もな話だ。隣に座った家族の女の子が、こちらに振り向いてニコニコ笑って手を振った。

三歳児くらいだから、何があっても楽しいのだろう。「子供好きなの?」

好きさ、産んでくれる?

「何が?」

さあ?

僕は一昨年、急性腸炎で倒れて救急車で運ばれた事がある。言葉にならないほどの下腹部の痛み。きっと、出産はこんなもんじゃない!

そうか、男が子供を埋めない理由が始めて解った。男は出産の痛みに耐えられるように出来ては居ないのだ。

そして、その痛みを知らないから、大好きな女性に自分の子供を産ませるようなマネが出来るのだ。

そう、加害者という認識の無い加害者は、加害者にもなり得ないのだ。

でも、全ての母親が被害者だとすれば・・・どっちにしろ、妊娠中は酒が飲めないからそれは不便だ。

サワーを舐めていると、残りの注文の品も程なくテーブルに運ばれる。メイドさんは上手に鶏肉と豚バラを網に乗せて、僕らはそれを眺めながら、スープを啜る。

肉と米とキムチとビールの配分を考えながら僕らはそれらを胃に流し込む。僕らは常連だからこういうのは慣れている、会計まで一括りで、もうプログラム化されているのだ。

徒歩の帰り道は丁度いい酔い覚ましになる。僕はあまり酔っていないから、メイドさんに何も話しかけたり出来なかった。メイドさんもあまり酔っていないから、僕に話しかけてきてくれない。



5月6日(日)14:08 | トラックバック(0) | コメント(0) | シュールレアリズム | 管理


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