兄目線でアニメ
 
アニメに対する、視点、論点、あと,メイドさんとか、自作PCとか、鉄道とか酒とかな話。
 



2009年4月を表示

メイドとバナナ2

 両親には旅行だと言ってある。実家暮らしではあるが、学生時代は一人暮らしをしていたし、男であるから外泊をしても特に何も言われないのが便利なところだが、これからはそうはいかなくなるだろう。こういう生き物を拾ってしまったのだこういう生き物は嫉妬深く主人の外泊を早々に許すという事は考えにくい。
 ビジネスホテルには後で連れが来るという事で、ダブルの部屋を予め借りてあったため特に酷く怪しまれるという事は無かったが、生き物が裸ではないにしろ、泥まみれで色あせたTシャツしか着ていなかったことには少し面食らった様子で「失礼ですが、お連れ様は・・・」と言葉に困っていたので「途中で沼に落ちたらしいんだ、そのときに持ち物もズボンもそこに落としてしまったらしくて」と誤魔化すと、古いものなんでと女性用の小柄な浴衣を無償でくれるという、これで着替えを揃えるまでの仮の服は間に合うので助かった、世の中もまだ捨てたものじゃないなと少し感心してしまう。
 「ああっ、」女性の声がした。どうやらこの生き物の声らしい。一応発音器官には問題は無いという事だろう。ロビーを出てエレベーターに乗ったので「言葉は解るの?」と聴いてみる。生き物は少し困った表情で僕を見たので案の定、よく解らないらしい。
 しかしだ、人間は言葉で考える生き物であるのに、言葉を持たないこの存在はどのように物を理解しているのだろうか?まあ、人間ではないのだから、そういう面倒なプロセスは要らないのかもしれない。
部屋に着いたので汚いTシャツは脱がせて体を洗ってやらなければならない。服を脱がせようとしたが嫌がるので、どうやら羞恥心というものはあるらしい。困ったので、こちらが先に脱いで先導してやるとしぶしぶ風呂場に入る。こういうことを想定していたので、予め風呂とトイレが別の部屋にしておいて正解だった。無理やり脱がせるのは気が引けたので、そのままシャワーでお湯をかけてやると、服が張り付いて気持ちが悪かったのか自らTシャツを脱ぎ捨てた。
可愛らしい生き物の体に興奮を覚えたので、軽く抱きつくと拒否反応を見せないので一安心する。湯船に湯を張る間に体を洗ってやる事にする。生き物はお湯を掛けられると気分よさそうにするので、時々シャワーを当ててやりながら先ずは腕から洗ってやる。爪の間に泥が挟まっていたので、指一本一本丁寧に洗わなければならない。腕に続いて背中を流す、定期的に水浴びをしていたのか垢が溜まっている感じは無い。強くこすると壊れそうなので、優しくしてやる。胸は流石に気が引けたが、触りたかったので洗ってやろうとすると、生き物が僕の手からタオルを取って自分で洗い始めた。僕が洗うところを見て絵居たので、自分でできるという事なのだろう、お楽しみだった部分は生き物が自分で綺麗にしてしまったため、僕は自分の体をしぶしぶ洗う。所々で、これが「風呂」だとか、この泡が出るのが「石鹸」だとか、話しかけて少しでも言葉を覚えさせるように努力する。生き物は解っているのかわかっていないのか、時々笑顔をみせて頷いた。最後に髪だけ洗ってやって終わる頃には風呂が沸いていた。生き物を湯船につけて僕も湯船に入る。また抱きしめたくなったので後ろから抱きつこうとすると、少し体をよじって湯船を出てしまう。ガッカリしたがこんなものだろう。風呂を出て、タオルで体を拭いてやり浴衣を着せ、ドライヤーで髪を乾かしてやった。お腹が空いたが、ホテルには食堂が無いため旅の途中で買った菓子パンを二人で半分づつ食べた。餌として買っておいたバナナの残りに生き物が興味を示したため、僕はそれを口に含んで軽く口を開けると、生き物は僕の口に口を重ねてその中のものを舌で重ねて吸収していった。楽しくなったので、それを何回か行った。

朝から生き物を探しに森の中をうろついていたから少々疲労が溜まった。二人用の部屋なのでベットは二つあったが、せっかく手に入れた貴重な生き物を肌に放さず持っておきたいという気があったので、一度生き物をベットに横にさせてから、僕は隣に寄り添い横になる。抱きついたりすると先ほどのように逃げられるかもしれないから、最初は様子見で体が触れ合うぐらいで我慢する。少し経つと寝息が聞こえたのでそっと色々なところを触ってみる。特に反応が無いので抱きしめてみると目を覚ましてしまったが、空ろな表情で特に嫌がる様子も無いのでそのまま行動をエスカレートさせていく。
生き物の胸は柔らかく、心地よいさわりごこちだ。つい欲を張って浴衣の帯を解くと流石に嫌がって、布団を出てしまった。残念だが今日はこの辺にしておこう。
僕は生き物の頭を撫でてなだめてやり、また寝かしつける。今度は生き物の寝ていない方のベットに潜り込んで僕も休息をとることにした、明日からもっと忙しくなるのは目に見えていた。



4月12日(日)22:08 | トラックバック(0) | コメント(0) | 小説・文芸 | 管理

メイドとバナナ

さて、森に忍び込んではみたものの何処から探すべきなのか、禁猟区なので派手な真似はしたくないから、僕は大げさな装備も持たないで、せいぜい持っているものはといえばおやつのバナナぐらいなもので、でもやっぱりいざという時に頼りになるのがこういうものなのだ。
 案の定、泉の近くにそれが居た、水を飲みにきているのだ、どんな生き物でもそれが生き物である限り水を飲まずには居られない。それに加えて、僕が求めるあの生き物であるのなら水だけでは飽き足らず愛という奴が無いと生きていられないというのだ。

 僕は試しにバナナを差し出してみると、その生き物は長年の野生生活で培われた驚異的な嗅覚で十メートル以上も離れているというというのに僕の存在を認識し、今後自分がどうするべきか思考を始める。
 これは驚くべき事だ、もともとあの生き物は本能と命令に従う機能のみ備わっているはずであるのに、目の前の生き物は理解するという事をやってのけているのだ。自然の中で、物事を認識し、判断し、自分の有利な状態を作り上げる計算高さを身に着けた生き物と、狡猾な人間との我慢比べ、永延と続くかと思われるにらみ合い、この生き物とここまで対等な心理戦を行った人間がかつて居ただろうか?
 「なあ、別に敵意は無いんだよ、」声を掛けたが返事をしたりそぶりを見せたりなどの反応が無いところを見ると、どうやら言葉を知らないらしい、厄介な事になったものだ、これでは捕獲しても直ぐには使い物にはならないだろう。しかし、そういった手間さえも補って余りあるスペックがこの生き物にはあると僕は思い始めている。
 言葉という観念が無い生き物を手なずけるには食べ物を与えるのが一番だ、僕はバナナの皮を剥いて小さくちぎりその場に置いて少しだけあとづさる。僕が威嚇もせず穏やかな態度をとったせいかあの生物も警戒を緩め、僕がもと居た位置まで擦り寄って、僕が置いた餌に食らい付いた。その生き物はバナナという初めて味わう果物の甘さに驚きと感動を覚え、その味はもはや麻薬のように作用する。僕はまたバナナを千切り手のひらに乗せその生き物に差し出した。生き物にはもはや警戒心などというものは無く、中毒性を持ったその味に野生の神経さえも麻痺している。
 生き物が僕の手のひらの果実の欠片に直接口を付ける。唇が僕の手のひらに当たり柔らかな感触に、むしろ興奮さえ覚える。生き物もまた甘い味覚に興奮を覚え、二人の間の垣根が崩れてゆくのが目に見えるように解る。僕は一種の確信を持ってその生き物の頭を撫でる。するとその生き物は、その個体が森の中の生活で忘れかけていた、その生き物特有の本能を思い出したかのように、大人しい人形に成り下がり、僕に頭を垂れた。
 哀願・・・この愛玩動物は愛が無ければ生きてゆけない、だから寵愛を受けるためならどんな事でも行う。それがどれだけ自らを卑下する事でも、この生き物は行わずには居られないのである。僕は優しくその生き物の手をとって立ち上がる。すると生き物も僕に従って立ち上がる。この時点で僕とこの生き物の間にある種の契約が成立し、関係が完結した。あとはこの関係をどのようにして僕の周囲の人間達に納得させるか、そこが些細ではあるが、頭の痛い問題なのである。



4月9日(木)13:36 | トラックバック(0) | コメント(0) | 小説・文芸 | 管理


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