兄目線でアニメ
 
アニメに対する、視点、論点、あと,メイドさんとか、自作PCとか、鉄道とか酒とかな話。
 



第五章、家庭の洗濯機②



週末のお昼は、よくメイドさんと焼肉を食べに行く。ビールとサワーのタダ券のある焼肉屋に。昼間から飲むのは僕らにとっては結構普通の事だ。
 僕は飲酒運転をした事が発覚したら、大変なことになる職業だから、僕らは其処に歩いていく、徒歩で十五分位だろうか、こんな具合に、僕らは週末二人で歩くようにしている。といってもウォーキングというほどのものではなくて、今向かってる焼肉屋や近くのスーパーとか八百屋とかカラオケ店ぐらいまでだけど。
 それに、飲酒運転の防止という理由だけが僕等を歩かせているわけじゃない。
僕自身ただ理由も無く歩くのはどちらかといえば嫌いだ。時間がかかるし、疲れる。歩くぐらいなら、自転車に乗った方がずっと速いし疲れない。移動に使用する時間は少なければ少ないほど合理的というものだ。
 でも、僕は何か目的地を目指して、一歩一歩いていくのは嫌いじゃない。
 歩いて目的地に近づいている時、僕は僕の意思で死と戦っている気がする。この世の万物は何一つとして、安定を好まないはずは無いのだ。そしてそれは僕の体を構成しているたんぱく質も同じ。たんぱく質は分解されて、原始の海に帰ることを望んでる。

 僕の体は僕の死を望んでいるのだ。

 だから、僕にとって最大の敵は僕の体だ。その体の思う壺にならないように僕は歩いて、体を運動エネルギーと位置エネルギーで一杯にしようと努力している。
 でも、歩くだけでは、とてもじゃないが退屈だ。だから目標として目的地が必要だし、連れがいればなお退屈しないし、こういうことをぐちぐち考えているうちに、大抵目的地の目の前まで来ているのだ。



8月21日(火)22:32 | トラックバック(0) | コメント(0) | 私小説 | 管理

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