兄目線でアニメ
 
アニメに対する、視点、論点、あと,メイドさんとか、自作PCとか、鉄道とか酒とかな話。
 



体験版的な。

今書いている私小説の最初のくだりでも載せます。


僕も気づけば、もう結構いい年だ。それでこの度、いい機会だから私小説をここに残そうと思うのだ。

「これは僕という人間の私小説だ。」そう短歌をきっておきながら、僕みたいに考え事が大好きな人間は、私小説というものは本当にありうるんだろうか?とかなんとか考えてしまう。

私小説ってことは、「僕」一人の身の上に起こったことや、感じた事を書かなければ成らないはずなのに、僕は昨日の僕と今日の僕、明日の僕が同じ人物なんだという、連続性をどうも信じられない、特に沢山酒を飲んだ時に書いた文章ときたら、同じ人間が書いたものとは思えないほどで、まあ、そういった思想的な問題は抜きにして、物理的にも実際、人間の体ってのは、半年もたてば体のすべての細胞が入れ替わるって言うし、やっぱり僕は僕のようで僕で無いらしいんだな。
だから、僕の書く私小説は、僕っぽい人の、でも僕で無い人の、でも僕以外には誰一人書けない私小説なんだと思う。

さて、ここから小説が始まりますが、一応これは僕の私小説だから、僕というキャラクターについてちょっと語っておこうと思います。
僕の名前は・・・名前や生い立ちなんて作者の紹介のページを見れば解ると思うので、ここではやはり割愛することにします。
じゃあ、何についてここで話すかと考えると、やっぱり何で僕はこうやって、文章作品を書いているのか、そのことについて、まず語っておくと、この私小説を読んでゆく上で、皆さんにとっては主人公のキャラクターを掴む上での、ちょっとしたヒントになるかもしれまんので、それについて少し書いてみようと思います。

僕は小さい頃、絵を描くことがとても好きで、小学校は嫌いだったけれど、図工の時間はそこそこ楽しみだったわけで。
けれども、小学校の図工なんて、テーマを決められてそれに基づいて描かされるだけで、僕はテーマを決められて描くのがすきではなかったけれど、それでも何か描けるのが嬉しかったし、何か描けば自動的に毎年のように小学校の図画コンクールで入選したりして、周りから褒められたたりしたものだからやっぱり僕は絵が好きだったんだな。
そんで、そのうち中学や高校生になった。僕はすぐに美術部に入り、気楽に絵を描いたり、粘度をこねたり、金属を削ったり、ミシンがけしたり、いろいろな素材に触れていった。
でも、その頃になると、僕の作品たちは、本当にもっと絵が好きな人たちや、元々絵が上手い人たちの作品に付いて行けなくなり、僕は進路としての美術をあきらめるより他なくなってしまう。

 けれども、僕は悲しんだりはしなかった。僕は何も絵や彫刻でなくても、何か作れればよかったのだ。僕は絵(といっても、いつの間にかイラストや漫画を描くようになっていましたが)も趣味として続けたけれど、それ以上に文章を書くことに熱中した。
そして大学も文章を書く上でのネタが沢山なそうな哲学科に入り、何か胸に痞えたものを書き残すため、パソコンやワープロソフトも買ったりもした。
しかし、やっぱり、天才とそうでない人間の差というものは大きくて、先人たちの本を読めば読むほど自分の作品の稚拙さばかり目立ち、同人雑誌程度のものは仲間と作ったりするものの、自信過剰な現代的な若者でもなかった僕は、表立って出版社に売り込みに行くようなこともしなかったから、新卒の就職状況も良くなってきたこともあり、作家になろう何て夢はおいといて、そのまま普通に就職したわけだ。
でも結局、進路として美術を諦めた後も絵を描き続けたように、僕はまだ文章を書き続けてしまっていてこの文章ができているわけ。

僕が思うに、僕の才能は天才と呼ぶにはあまりにも隙が多すぎるし、技術力も幼稚なものだけど、単なる凡人といえるほど、何かを作るうえでの発想力とか目線みたいなものが、ありきたりというわけじゃないような気がするわけで。非凡は非凡でも、優秀な非凡じゃなくて、凡庸の道を少しずれてしまった非凡。

つまりボーリングで言うガターだね。

きっと、そういうのが一番、危ないんだと思う。なまじ点で駄目だと自分では思っていないし、周りの人に作品を見せると、結構いい返事が返ってきたりする。こうなってくると、自分がまだ、やれるんじゃないかとか、そういう変な自信を持ってしまうのだ。
しかも定職に付いている分、学生時代みたいに作家を進路に考えたりだとか、本当の作家のように、生活もかかっていないから、結構気楽に書けてしまうのだ。

そうだよ、よく酒飲まないと生きていけない人っているし、タバコ吸わないと駄目な人もいる。賭け事しないとやっていけない人。常時、恋愛してないと元気のない人。そういう中毒的なものに依存してしまうのが人間なのならば、さしずめ僕は何か書いていないと駄目な人間なんだろうな。
何となく書いていないと、内側から湧いて出てくるイメージの内圧に皮膚が耐えかねて破裂しそうな感じがあるんだな。それを抑えるためというか・・・まあ、単なる趣味として書いてるのかもしれないけれど。

結局、そういう気楽な考えで書かれたのがこの私小説。
説明おしまい、それでは、ここから本編に入ります。楽しんでくれると、嬉しいですし、この作品本来の目的も果たせるというものだ・・・



6月16日(土)21:52 | トラックバック(0) | コメント(0) | 小説・文芸 | 管理

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