歯車の歯。 |
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| 「残念だな、何ていうかな好みのタイプってあるじゃない、悪いけれどキミはそれに当てはまらないんだな。隣にいてもドキドキしないし、だいたいこの人だって思う人には、出会ったときにピンとくるものがあるじゃない。」
結局メイドさん、君は、遺伝子の作り出すエゴに操られてるだけなんだよ。好みのタイプが一目で判断できるってことは、この異性と交配すればいい子孫に恵まれるという野性的本能の表れに他ないんだ。
例えば僕の場合、家の家系は貧乳の家系だから、僕はそういった遺伝子的な偏りを解消するために、遺伝子から、おっぱいの大きい女の子に好感を持つように命令されているんだと思う。
「ははは、じゃあ君はあたしがタイプの異性だって言うの?」
まさか、メイドさんは異性じゃないよ、僕は男だからね、僕にとって異性ってのは人間の女性だけじゃないか、君はメイドさんだろう、奴隷なんだ。奴隷は人間じゃないんだよ、思い上がるのもよしてくれないか。
「ふん、じゃあ、そんな奴隷に欲情する君はよっぽどの気違いって事になるのかな。」
ああ、そうだな。でも世の中にはそういう変態的性衝動というものがあってもいいんじゃないのかな?
「どの道、そんなんじゃ、いい子供は生まれないよ。」
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6月8日(金)09:24 | トラックバック(0) | コメント(0) | シュールレアリズム | 管理
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