兄目線でアニメ
 
アニメに対する、視点、論点、あと,メイドさんとか、自作PCとか、鉄道とか酒とかな話。
 



2007年8月を表示

11月の風景

十一月の下旬というやつは、だいたいにおいて日曜の午後と同じ空気に占領されているものらしく、そんな空気に押されて僕らはこうして、意味も無く木枯らしの吹く公園を散歩しなければならない羽目になっているのだ。

って、まだ八月じゃん!という事で挨拶はここまで。

何か話そうとは思うんだけれど、最近頭が冴えてしまって、さっぱり雑念が生まれないのだ。雑念が生まれないと、文章が書けない僕にとってはちょっと辛い日々だ。

さて、どうするべきか?

例えば、メイドさんのオッパイとかを吸ったり、揉んだりすれば、雑念が生まれるのだろうか?

揺らぐ乳で心が歪めば、人は詩人に成れるのか?

まあ、それ以前に、詩人であれる事が、幸せかどうかはわからないわけだけれど。


ああ、あと、今月萌兄は、四キロの減量に成功したのでした。(もともと萌兄は平均体重以下ですが・・・)



8月30日(木)18:17 | トラックバック(0) | コメント(0) | ポエム | 管理

例えばこんなこと

メイドさんのオッパイは、夢や希望が沢山詰まっているから、こんなに大きいんだね。


8月29日(水)09:27 | トラックバック(0) | コメント(0) | メイドさん | 管理

第五章、家庭の洗濯機⑦



 徒歩の帰り道は丁度いい酔い覚ましになる。僕はあまり酔っていないから、メイドさんに何も話しかけたり出来なかった。メイドさんもあまり酔っていないから、僕に話しかけてきてくれない、いつもこんなふうに僕らの関係は、アルコールが不十分だと全く進行しないのだ。
 そして最近、僕ら二人は互いにアルコールをある一定のラインで控えるようになった。二人で「もう若くないから飲みすぎないほうがいいね」と言い合ってカモフラージュしているけれど、結局、僕らに親になる勇気は無いのが本当の理由なんだと思う。

そう、出会いという非日常から、引越しを経て、何とかルーチンワークを作り出した、この日までの僕等の生活は、何とかホースで渦の中から出されそうでも歯を食いしばって渦から離れないようにしがみ付く水の塊だった。
でも、サイホンの原理は、重力とか、大気圧とかそういう凄い強力な力が働いているのだ、努力とか根性で何とかできるもんじゃない。

いつものボロマンションに帰ると、管理人室の前で、管理人の奥さんが僕らを呼びとめ簡潔に述べた「正式に取り壊しが決まったんですよ。」
このマンションが激安な理由。それは再開発が周りで進み、ここも何時壊されるかわからないそういう不安定なところが所以なのだ。

頭の中の洗濯機に、管理人のおばさんは強引にホース突っ込んだ。ホースの先から水が飛び出してくる!
メイドさんの口にはその水は溜まって凄い内圧だ、耐えかねて彼女は口を開いた「コンビニ行ってこよう、ビール買い込まなきゃいけないんだ!」彼女は走り出し、僕はそれを追う。
 コンビニの冷蔵庫は密閉型、よく冷えてるビール。そうそう、僕みたいな人間は忘れやすいから、こうやって酒を飲めば、そういう陰鬱なものは吹き飛んでしまうんだ、きっとそうできない人たちだけは、哲学をやり続けていられるんだと思う・・・
「バカっ、今はそんな場合じゃないでしょ、冷えているやつ買い込んで家の冷蔵庫にしまったら、今度はスーパーに行ってケースで買って、やる事はいくらでもあるんだ。」

水のすっかり減った洗濯機。水は減った分、軽くなってしまったためか、動きはどんどん大きくなり、どんどん波は強くなっていく
洗濯機の中の残りわずかな渦(それもこれだけ強く回っていたら、水が外に漏れ出して、もう長くは維持できそうもない)の事を思いながら、ビールの入った袋を抱えて家への途中、空を見る。

今にも雨が降りそうだ、まだスーパーにも行かなきゃならないのに、雨はずざああああああって、降ってくるんだよ、ずざああああああって、水が流れてゆく、ずざああああああっざぶざぶ、洗濯機が回る音、雨のお陰で洗濯機の中には水がいっぱい。
そういえば、一緒に暮らすようになってから驚いたんだけど、メイドさんは意外と気にしないほうなんだな、僕の下着も自分の下着も関係なしに洗濯機に放り込むんだ。

 ずざああああああっざぶざぶ、洗濯機の中で絡み合う主人とメイドさんのパンツ。

 ずざああああああっざぶざぶ、渦の中には愛がいっぱい!



8月28日(火)20:59 | トラックバック(0) | コメント(0) | 私小説 | 管理

第五章、家庭の洗濯機⑥

 お待たせしました。と店員が、ビールとサワーを各二本運んできた。僕らは直ぐにビールに口をつける。
 「昔見た、ドラマの台詞だけど、一緒に焼肉を食べに行くカップルってもう一線を越えてるらしいよ。」
 「あたしたちはカップルじゃないし。」最もな話だ。

「くーっはぁーっ。やっぱビールは最高だなぁ。」さっきの話をもう彼女は忘れているような口ぶり。ビールの前では、どんなことも上の空だ。
喉にビールを流し込む。重力の法則に従って、冷たい歓喜が喉を伝って落ちてゆき、いの中で安定した寝床を探しパチパチいいながら膨れてゆく。
安定というと聞こえはいいけれど、早い話が止まってしまうだけだ。
死もこの上ない安定だ。この世の万物は常に物理法則にのっとって、安定への道をひた走る。ヤカンから出た水蒸気は、常温の水にほっておけば戻りたがるし、持ち上げたリンゴも、手を放せば床に落ちる。
 人間の体なんて、結局、死という甘美な誘惑にに勝てない。でもきっと僕らは将来的にこの体に勝てなくなる。それは老親や死人を見れば一目両全だ。
でもそれはあんまりにも癪な話だ。それでも僕は勝てないって知っている。だから、僕じゃない誰かに、この戦いを続けてもらいたいのだ。戦い続けさえすれば、もしかしたら、いつか勝てるかもしれない。
 そして、もし、僕の後継者がそれに負けないでいてくれたら、こんなうれしい事は無い。
 
そう、それが親になるって事なんじゃないだろうか?でも、家庭を作るって言うのはカンタンだけど、具体的に親になるって大変な事だ。特に女性は・・・僕は一昨年、急性腸炎で倒れて救急車で運ばれた事がある。言葉にならないほどの下腹部の痛み。きっと、出産はこんなもんじゃない!
 そうか、男が子供を埋めない理由が始めて解った。男は出産の痛みに耐えられるように出来ては居ないのだ。
 そして、その痛みを知らないから、大好きな女性に自分の子供を産ませるようなマネが出来るのだ。
 そう、加害者という認識の無い加害者は、加害者にもなり得ないのだ。
 でも、全ての母親が被害者だとすれば・・・いや、しかし被害者の意識がない人間が被害者でないのもまた事実といえるだろう。それでも、どっちにしろ、女性は妊娠中は酒が飲めないからそれは不便だね。

 サワーを舐めていると、残りの注文の品も程なくテーブルに運ばれる。メイドさんは上手に鶏肉と豚バラを網に乗せて、僕らはそれを眺めながら、スープを啜る。
 肉と米とキムチとビールの配分を考えながら僕らはそれらを胃に流し込む。僕らは常連だからこういうのは慣れている、会計まで一括りで、もうプログラム化されているのだ。



8月27日(月)00:47 | トラックバック(0) | コメント(0) | 私小説 | 管理

第五章、家庭の洗濯機⑤

僕はそんなものが家庭ならば、そんなもの例えば将来、大人になっても作りたいとは全く思わなかった。
 でも、最近淋しくて仕方ないのだ。高校生や大学生の時のような、孤独とは全く違う孤独。それが孤独といえるかどうかさえ解らない。体温が欠如してしまっているような感覚。少し怖くなる事もある。
 個人差はあるかも知れないけど、ある程度の歳に成ると三人称としての家庭でなくて、自分の所有格としての家庭を作りたくなるのは、こういう寂しさのせいなのかのしれない。

そうさ、人間なんて馬鹿馬鹿しいほど自分の意思に忠実ではいられないもので、学生の時分などは恋人がいないと不安になり、社会に出ると配偶者がいないと不安になってしまう、さらに結婚すると子供がいなければ不安だし、子供が出来たって、子供が中々結婚しないと不安なわけで、そんでもって、子供が無事結婚しても、孫が生まれない事にはその不安は解消しないわけで・・・ 結局、人は遺伝子に刻まれた種族保存の本能に絶えず不安感を与えられて、動かされて続けているだけかもしれないね。
いつも理性的にあろうとしたって、それはこういった野生的な不安に絶え間なく攻撃され続けて、ボロボロになって理性が上手く働かなくなり寄る辺無い気持ちになると、人は恋とかそういう麻薬に漬け込まれてしまうんだな。
恋は盲目ってよく言うけれど、盲目だから、地面にぽっかり開いた穴に気づかないで落ちてしまうんだな、その底がどこに繋がっているのか僕は知らない。ただ、その出口を桃源郷と呼ぶには、ちょっと調子がよすぎると思うけど。

結局、恋愛と結婚は全く別の話のなんじゃないかな、だから、子供を作ることも、もしかしたら、そういったものとは全く別の問題で・・・性欲によるセックスと生殖のためのセックスと愛情表現としてのセックスは、もしかしたら、同じ性でも、全く別のもので、愛や恋が関係しないのなら、僕ら二人にだって出来るかもしれない。

 「君の言うことを総合すると結婚相手とのセックスは、生殖のためだから、子供が出来た後は、セックスしなくなるって事でしょ。」そっけない態度だ。やはり、メイドさんにはその気はないらしい、どちらにしろ、僕等が恋人同士になったり、家庭を作っつたりするのは考えづらい。でも、家庭ってなんだろう?
 普通の夫婦が僕の両親のようなものなら、普通でない家庭の方が、いいのかもしれない。
大丈夫、僕は結構変わり者らしいから、普通の家庭はきっと作れないと思う。だから心配なんかしなくたっていいと思うのだ。

だからこそ、夫婦ではなく主人とメイドという間柄で子作りをするという逸脱の行為は僕にとって興味深いのだ。いや、それ以前に、異性に対して出不精の僕は色々言い訳を作って、近場の異性、つまりメイドさんで目的を果たそうとしているだけなのかもしれないけれど。



8月24日(金)09:00 | トラックバック(0) | コメント(0) | 私小説 | 管理


(1/6ページ)
>1< 2 3 4 5 6 最後