見上げてごらん。 |
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| メイドさんが転がっている。まあ、この街では珍しい事じゃないしね。
「増える速さが尋常じゃないんだよね。」
「知ってる?彼女たちは人間に似てるけれど人間じゃないんだな。本当に似ているけれど、人間じゃないんだ。」
「繁殖力を見てれば解るよ、そんなことぐらい。」
そこで、我々は研究を始める事にしたのだ。
「メイドさんにも三種類いる気がする。」僕は転がっていたメイドさんを抱き起こして彼に言った。「狼少女の話知ってる?」
「そんなの常識さ。人間なのに狼に育てられた少女のことだろう、人間に生まれても狼に育てられちゃ、体は人間でも、精神構造は狼になっちまうって奴だろ。」
「そうさ、人間だって生まれたときは、まだ精神が人間らしくないのと同じで、メイドさんだってメイドさんとしての教育を受けない事にはメイドさんらしいメイドに成らないんだ。」
つまり、メイドさんはメイドさんとして生まれるんじゃなくてメイドさんに成るんだ。
「そうなると、おまえの言う。三種類のメイドさんって言うのは?」
「そうさ、一種類目はメイドさんとして生まれて、メイドさんとして育ったメイドさん。これだけが本当のメイドさん。」
「じゃあ、二種類目はメイドさんとして生まれたにもかかわらず、人間として育てられたメイドさんだな。」
「そして、三種類目、人として生まれたにもかかわらず、メイドさんとして育てられた人間。それなら私はどれなんでしょう?」抱き起こされたメイドさんは僕に田尋ねた。
「試しに、おっぱいでも触ってみせてもらってもいいかな、そうすれば解るかもしれないな。」
「もお、いやらしいんですね。」メイドさんは頬を赤らめる。
「そうだよ、そんなのセクハラさ。」彼も僕を非難する。
「そこが味噌なのさ。もし彼女が本当にメイドさんなら、これはセクハラに成らないはずだよ。だってメイドさんは、そういう目的で・・・繁殖のためにこうやって主人に近づくんだからね。」
「お前は、主人だっていうのかよ。」
「仮にこの娘がメイドさんならね。さあ、君。おっぱいを揉ませるのかい?揉ませないのかい?」メイドさんはおろおろしている。答えは直ぐに出るはずなのだ。
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6月24日(日)10:50 | トラックバック(0) | コメント(0) | メイドさん | 管理
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