兄目線でアニメ
 
アニメに対する、視点、論点、あと,メイドさんとか、自作PCとか、鉄道とか酒とかな話。
 



2007年6月10日を表示

日本人に私小説は有り得るか?

日本人には、英語圏と違い一人称というものがいっぱい有りますよね。

例えば、萌兄は文章では「僕」を使うけど、サークルの仲間内では「俺」を使うこともあるわけで、公式な場所ではもちろん「私」を使いますよね。

まあ、ただ言葉が違うだけなら、問題は無いわけですけれど、本当のところ自分の態度やキャラクターも一人称に何を使うかによってだいぶ変わってくるわけですよ。

「俺」を使うときは、サークルでも年長の方だから兄貴肌のキャラを演じるわけだし(演じるといっても、わざわざ演じるって感じでなくて、自然にそう演じ分けてるって感じ。)「僕」を使うときは、先輩の前で少し控えめな感じ、「私」を使うときは、仕事でお客さんと接したりする時だから、言ったって真面目に。人は少なからず多重人格の気質があるものなのだ。

そんな具合に、日本人には、一定の一律の一人称が無い分、一貫した自我も文章として表現しづらいんじゃないかと考えたわけだ。そう、どうしても、私小説の場合、一人称を使わないわけにはいきずらいから、どうしても主人公の性格が、一人称に使われる単語のトーンに引きずられてしまうのだ。

まあ、そんなわけで、日本語で私小説を書くのは少し難しさがあるなと少し思ってしまう一方で、それをうまく利用出来れば面白いかもねとかも思うよね。



6月10日(日)20:51 | トラックバック(0) | コメント(0) | 小説・文芸 | 管理


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