兄目線でアニメ
 
アニメに対する、視点、論点、あと,メイドさんとか、自作PCとか、鉄道とか酒とかな話。
 



2007年1月24日を表示

新しい物語の立案2

昨日の続き、主人公の事を、主人(女装少年)とか書くのややこしいので、仮に「S男」と名づけます。

S男はS男で、メイドさんと上手く話せなくなってしまったのとは裏腹に、あのシャワー室で見た、メイドさんの裸が忘れられない。そこで、主人は(このとき主人は、メイドさんに自分の正体がばれているとは知らないので、)女同士一緒にお風呂に入ろうと言う。(この時主人は、自分だけ先に入って、乳白色に染めた湯船に浸かって、自分の性別がばれないようにする)

誘われた側のメイドさんは、当然自分の主人は実は異性だと知っているから、少し戸惑うけれども、もし、主人が、自分の本当の性がメイドにばれてしまったんじゃないかとかんぐって、それを確かめるために(もし嫌だといったら、自分が主人様の性別を知ってしまったと主人様に思われてしまう。)こういうことを言い出したのではと思って、「女同士だから」と強調する主人の誘を断るわけにも行かずに、一緒に風呂に入る・・・・・

風呂に入ると、主人は既に体を洗い終えて、湯船に浸かっている。メイドさんは内心ほっとして、自らの体を洗い始める。

S男(女装少年)はメイドさんが、体を洗っている作業を、じっと凝視した。メイドさんは、主人のそんな視線を感じて、いよいよ主人が、自分を本格的に疑っているんじゃないと、改めて心配になる。S男の方も自分がメイドさんを、いやらしい目見てないかと、心配になる。

メイドさんが体を洗っている最中、無論、S男とメイドさんの間に会話などは無く、重苦しい空気の中で、2人は、お互いの腹の中を探り合っていた。

その日、S男の女友達(仮にA子)は自分の中で、いつの間にか大きくなっていた感情に、行動を起こさずには居られなかった。

A子と、S男は、家が隣同士で、生まれたときから家族ぐるみの付き合いをしている。そのため、A子は幼い時から、まるでS男とは兄弟のように親密な関係を気づいており、当然、昔は一緒に風呂に入っていたから、幼馴染のS男が男であることも知っている。そう、自分は彼の秘密を知っているのだ。

A子は秘密を共有する事で、今まで自らとS男との間は、誰にも侵害されない特別な関係があると信じてやまなかった。しかし、隣にメイドがきてからというもの、S男はメイドといる時間が長くなり、自分と一緒に居てくれる時間が少なくなった。

それでも、最近はS男が自分に気を使ってくれているためか、自分とよく一緒に居てくれるようになったが、それと時を同じくして、あのメイドの自分に対する目つきや態度が急激に悪化し、まるでA子にはメイドがS男を独り占めしようとしているようにしか思えなかった。

しかし、何があったとしても、A子はS男と秘密を共有している以上、誰にも邪魔されることのない関係があると信じ、同時にそれを礎に今まで生きてきた。そう、A子はS男と遠ざかって始めて自分にとって、S男の存在は、何よりもかけがえの無いもと気づいたのだ。

が、A子にとってS男との、秘密という絆を再認識する事は、一方で、自分をこの上なく勇気付ける力になったが、その一方で、この秘密は、彼女を不安のどん底に突き落とす危険性も秘めていたのだ・・・そう、もし、あのメイドがS男の秘密を知ってしまっていたら?・・・それはA子とS男の関係の優越性を一気に突き崩す力を持つことであった。

だから、A子は決心した。メイドがS男が男であることを知ってしまっているのか、今日、今から確かめにいこうと・・・そして、A子はS男の家のチャイムを鳴らした。

続きはまた今度



1月24日(水)21:57 | トラックバック(0) | コメント(0) | 小説・文芸 | 管理


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